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  3. 2008年5月22日ニュース

うつ病のサインを見逃すな! うつのチェック項目5カ条と対処法5カ条--心の健康診断(2)

うつ病になる前に、多くの人は兆候を示します。その兆候にいかに早く気付けるか、そして対処できるかが大切です。

 前回の連載では、5月病にならないための10カ条を紹介しました。前回お話ししたように、5月病が深刻化した場合はうつ病に発展する恐れもあるため、気をつけたいものです。

 ただし、うつ病になる前に多くの人は兆候を示します。その兆候にいかに早く気付けるか、そして対処できるかが、うつ状態からうつ病への移行を防ぎ、うつ病の重症化をも防ぎます。以下に、職場で見られるうつ病の兆候を5つ挙げてみました。自分の周りでこうしたうつ病の兆候を発している人がいないか、チェックしてみてはいかがでしょうか。

うつ病の兆候をチェックしよう

チェックポイントその1:欠勤・遅刻・早退が増えた

 最初は、「体調不良」を理由とした遅刻が目立つようになります。次に早退、ついには欠勤を繰り返すようになります。特に、月曜日や連休明けに遅刻・欠勤をすることが多く見られます。

チェックポイントその2:感情が不安定になり、愚痴をこぼし出す

 「自分は周囲から必要とされていない」「頑張ってるのに上手くいかない」などと愚痴をこぼし出し、時には周囲を気にせず泣き出してしまうこともあるでしょう。気分のムラが激しく、人間関係でトラブルを起こすこともあります。

チェックポイントその3:行動が緩慢で仕事の能率が下がる

 メールの返信が遅くなったり、パソコンに向かって何やらボーっとしている。頼んだ仕事の納期を守れなくなるというのもうつ病のサインです。一見「仕事をサボっているのではないか」など思われがちですが、集中力や判断力が低下するうつ病では仕事の能率もさがってしまうものです。

チェックポイントその4:仕事上でミスが増えた

 注意力や集中力が低下するため、仕事上でのミスや事故が増えます。それまで何なくこなしていたことでケアレスミスを繰り返す、元々ミスの多い人だと思っていたがいつもに増してミスが多いといった現象も気をつけましょう。

チェックポイントその5:外見を気にしなくなった

 これは、男性によく見られる傾向です。髭を剃っていない、髪がボサボサのまま、アイロンのかかっていないヨレヨレのシャツを着て出社するなど、外見への気配りが低下している人はうつ病もしくはその予備軍の可能性があります。

 いかがでしたか? あなたの部下で最近遅刻や欠勤が増えた人はいませんか? 極端に愚痴が増えた同僚はいませんか? 思い当たる項目が多いようなら、注意が必要です。

うつ病の兆候が見られる社員への対処方法は?

 まずは、こうしたポイントに気づくことがとても大切です。そして、気付いた後どのように対処するかがより大切になります。以下に、うつの兆候が見られる社員への対処法を挙げます。

対処法その1:感情的に怒ったりせず、まずは冷静に観察

 うつを疑われる人に叱咤激励は厳禁です。たいして仕事をしていないように見えますが、本人は限界以上に頑張っているのです。まずは、本人に起こった最近の変化がうつによるものかどうか、上記5つのチェックポイントを参考に観察してください。

対処法その2:仕事量を減らす

 うつが疑われる社員は、現在の能力の限界状態で仕事を頑張っています。まずは業務量を減らし、限界ぎりぎりで頑張っている状態を解消して心身ともに余裕を持たせてあげましょう。その際、注意したいのは「仕事を取り上げられた」と思われないようにすることです。

対処法その3:身体の症状を聞いてみる

 観察をして、どうもうつが疑われる時は、不眠や食欲不振など身体的な症状が出ていないか聞いてみてください。「気分が憂うつだ」「不安だ」といった心の変化は本人も気づきにくいもので、はっきりと自覚することができません。

対処法その4:受診をすすめる

 うつ病兆候リストで該当項目が多い上、身体的にも症状が出ている場合、受診をすすめてみてください。まずは社内の産業医への面談か、近所の内科への受診をすすめてみましょう。本人が受診を嫌がる場合はあまり無理強いをせず、受診をお願いする程度にとどめておきましょう。

対処法その5:自身の心を健康な状態に保つ

 うつの部下を持つ上司が、その対応に頑張りすぎて自身もうつになったという話は珍しくありません。心に余裕を持ってうつの社員と向き合えるよう、自分の心を大切にしましょう。